弊社はこれまで、グローバル企業やブランドの AI 技術を活用したブランドコミュニケーションを世の中へ実装するとともに、ブランド企業の AI 技術活用の事例やパターンを独自に調査してきました。その中で、多くのブランド企業に共通するひとつのパターンが見えてきました。それは、既に AI 技術による制作を実践しているクリエイター個人とのプロジェクトから入る、というパターンです。
多くのブランドの AI クリエイティブの入り口は、AI アーティストの起用から始まっています。
たとえば BOSS は、2026 年に発表した Spring/Summer 26 コレクション 「The BOSS Paradox」を、Joann(@joooo.ann)、Sybille de Saint Louvent、Andrés Reisinger、Sasha Stiles の 4 名の AI アーティストとのコラボレーションとして公開しました。各アーティストが AI を用いて、コレクションのテーマである「秩序と無秩序」をそれぞれの表現言語で解釈しています。
これは、AI アーティストを活用する新規性、ブランドの方針、技術検証、オーディエンスの反応を、ひとつのプロジェクトの中で同時に公開、確認できるからです。ツールを導入して通常のクリエイティブを AI 技術に置き換えただけでは、この経験は残りません。
公開のかたちには、いくつかの型があります。弊社が実案件で観察してきた主な 3 パターンを整理します。
1 つ目は、ブランドの公式 SNS で公開されたクリエイティブに、AI アーティストをクレジットとして明記するパターンです。たとえば、Turkey 拠点の Brand Designer & AI Artist GIZEM Akdag は、AI を用いたブランドビジュアルを世界のブランドに提供しており、複数のグローバルブランドとの協業を Instagram で公開しています。ブランド側が投稿主となり、AI 制作の担い手を明示することで、透明性と作家性の両方を可視化する形式です。
2 つ目は、アーティスト本人のアカウントで、ブランドとの協業を partner 投稿として公開する方法です。たとえば SK-II のフェイシャル トリートメント エッセンスを、AI アーティストのみゅう(弊社代表)が「AI art」の映像として再解釈し、自身の Instagram で #skiipartner を付けて公開した事例があります。ブランド公式アカウントだけでなく、アーティスト本人のフォロワー層にも作品を届ける形式です。
3 つ目は、ブランドとアーティストが同じ投稿を「共同投稿」として同時公開する方法です。両者のアカウントに同じコンテンツが並び、露出とクレジットの共有が最大化されます。ラグジュアリー領域のブランドで、増えつつある協業の形です。
3 つのパターンに共通しているのは、AI クリエイティブが、既存のクリエイティブスタジオやエージェンシー経由で発注するだけでは完結しない、ということです。ブランドは、AI アーティスト個人と直接組むことで、ブランド既存を守りながら、AI ならではの表現を取り入れられます。
そのために求められるアーティスト像も変わってきています。AI 技術を深く理解し、ブランドのガイドラインとブリーフに沿って制作できるアーティスト。この条件を満たす個人は、いま世界的に貴重な存在です。
弊社代表は、AI 技術を活用してブランド企業への制作を行う事業者として、日本国内最多数のクリエイティブパートナープログラム(CPP)参加実績を持ち、メゾンブランドやグローバルブランドとの制作を進めています。弊社では AI ネイティブアーティストによるプロジェクトの発足と、ブランドとの協業の設計を全面的にご支援しています。
グローバル展開、インバウンド強化、自社ライセンスのブランド資産蓄積、PoC 開始、学習機会の獲得。企業のステップに合わせて、最初の一歩をご提案します。