制作会社や外注チームの活用から、内製化・インハウス化へ。ブランド企業の AI クリエイティブは、この順序で進んでいます。
その先で起きているのは、制作会社の市場が縮み、アーティスト個人の市場が広がる、という構造の入れ替わりです。
この現象は、韓国・ソウルですでに起きています。
内製化を進めても、ツールとオペレーションは自前にできますが、名前と視点は内製できません。むしろ内製チームは、「誰と組むか」を探す側に回ります。外で組む相手は、AI 技術を深く理解している制作チーム、または AI アーティスト個人です。呼び方は AI アーティスト / AI クリエイター / コーディングデザイナー とさまざまですが、AI エージェントや AI クリエイティブツールを、個人で使いこなす存在です。多くのトップブランドは、AI アーティストとのコラボレーションで市場でのプレゼンスを高めています。(別記事参照:なぜブランド企業は AI アーティストとのコラボレーションから技術活用を始めているのか)
もう一方で、自社で AI クリエイティブを内製化しようとすると、技術の壁にぶつかります。必要になるのは、判断軸 / キュレーション能力 / 技術理解の 3 つを、同時に持つ技術者です。AI 技術のモデルや技術検証を重ね続けた人間だけが持つバランスです。このバランス型技術者が、企業の AI 技術の内製化を伴走します。
ソウルでは、供給側の AI アーティストがすでにプールされています。
Freewillusion(CEO:Hansl Kwon)は、AI アーティストを 60 名新規採用して人員を 4 倍にしています。The Ape Squad(CEO:김영기/キム・ヨンギ)は、대한민국광고대상(大韓民国広告大賞)で実写と AI 広告の両方でグランプリを取った、韓国初の監督。킵콴(キプクァン)は Art Basel Miami と NY の Superchief に出て、ディズニー、SK、크래프톤(クラフトン)、LINE と組んでいます。
需要側も動いています。WAIFF Seoul 2026 は AI 広告部門を持ち、Seoul Design AI Film Festival はグランプリ 1,000 万ウォンと DDP 222m ファサード上映を用意しています。ソウルの映画祭は、カンヌにつながっています。
この動向こそが、弊社の事業展開の根拠です。
弊社は 2 つの事業を並行して運営しています。ネイティブアーティストハウス(Premium Water)は、すでにブランド企業との協業実績のある AI アーティスト個人が集まる場です。ブランドやエージェンシーが AI アーティストとのプロジェクト企画を興したい際、弊社は企画からディレクション、制作までを担います。クリエイティブスタジオ(mewstudio)での企業支援では、黎明期より培ってきた実践知をもとに、学習・人材研修、PoC・プロジェクト開発、社内技術導入、設計・伴走の 4 段階、そして企業やブランドが自社で全ライセンスを持ったブランド素材資産の構築を段階的に進めるために技術者をアサインし、企業の AI 技術内製化を支援するなど多角的なサービスを運営しています。
制作が行える会社の市場が縮んでいく先で、この 2 つの体制が、企業やブランドの次のブランドコミュニケーションを支える基盤になります。学習・人材研修/PoC・プロジェクト開発/社内技術導入/設計・伴走の四段階でサービスを公開しています。